自分たちの店舗併用住宅を持ちたいと思いつつも、なかなか行動に移せなかったというHさん。以前は店舗と自宅が離れており、経費削減のためにもどうにか出来ないかと悶々としていたそんな矢先、ちょうど土地だけ売り出されていたこの土地を見つけたそう。「家を建てるよりも、まずは立地がわたしたちの大前提。ずっと土地を探していた中で、たまたまこの好立地を見つけて、即お願いします!となっちゃいました(笑)」 福井建設との出会いはお友達の紹介。お友達が以前、福井建設で建てた際、よく話を聞いていたそう。「様々な建築会社の中からピックアップし、その中でも福井建設は自分たちのイメージに一番近い存在でした。デザインも他社に比べて特徴的ですし、なにより自分達たちの好きな感じを叶えてくれそう、と思って」
こうして始まったH夫妻の家づくり。土地が決まり基礎も出来上がり、いよいよ建設へ…。ところがすぐには家を建てることが出来ない事態に。それは【三隣亡】。【三隣亡】とは、山形だけの風習で一年間その土地に家を建ててしまうと、字面の通り三軒隣りまで災いを及ぼすという古い風習である。H夫妻の場合、ちょうど三隣亡の年に当たってしまったので、基礎工事まで作り一年間寝かせていたという。だが、H夫妻はこの期間を逆に有効活用した。「一年間家が建てられないのであれば、その分家に対して煮詰める時間が増えたんです。自分達のやりたい家づくりの方向性や資料集めなどに奔走しました」こうして一年間寝かせた家づくりも、ついに待ちにまった建設へと進んだのです。
H夫妻の家づくりは「レトロ・ロンドン」がキーワード。だが、なかなか自分達のやりたいものが伝わらず、思考錯誤の連続だっという。「いろんな雑誌や資料を提供し、ライトやクロスなど細かいところまで自分たちで探して取り寄せたんです。これが欲しいんです!という具合に(笑)」H夫妻の一つひとつのこだわりが、少しずつ思いどおりの形になっていきました。自宅は昭和レトロの雰囲気で壁紙は一面鮮やかなカラーリング一色。ヴィンテージ家具を使用し、自分たちの好きなテイストをふんだんに使用し、とても愛着のある自宅が出来上がりました。店舗はロンドン調のテナントを意識したもの。外観もさることなながら、内観のカラーリングがとても鮮やかな印象。外観から目を引く横長の窓は、小さいサイズの予定から横長の大きめの窓に変身。「元々はもっと小さい窓にしようとしていたんです。店舗のドアを以前使用していた2枚ドアを再利用する予定だったんですが、ロンドンのショーウィンドウの雰囲気にしたかったので、バランス的にも段々と窓が大きくなり、それだったらドアを1枚にして新しいのを入れちゃおうって。ドアは元々白かったんですが、ポップにしたくてオレンジ色に塗っちゃいました」現在はお客さまとの打合せスペースとしても大活躍。あえてカーテン等も付けず、お店をよりよく見てもらいたいのが狙い目だそう。一方、セット面にもこだわりが。セット面の鏡を以前の店舗より再利用し、そのサイズに合わせて福井さんに制作を依頼。作業動線も考え、使い易いよう高さや座り心地を計算し作られました。H夫妻の物に対する愛着が伝わってくるセット面へと仕上がりました。
また、店舗併用住宅を建てるにあたり、特にこだわったのが「職」と「住」を分離したこと。縦割り分離型にしたことにより、入り口が繋がっていないので、生活騒音の影響が少なくプライバシーが保たれます。「入り口を分けて鍵の開け閉めをする。”鍵”がキーポイントとなって気持ちの切替えが出来るんです。店舗は隣ですが通勤している気持ちになれるんです」。店舗併用住宅となり、家族との時間が増え、仕事にも余裕が出てきたH夫妻。家族の成長とともに、少しずつ店舗も家も表情が変わっていく…そんな雰囲気もまた魅力のひとつのようです。
注文住宅の間取りや素材選び、外観デザイン、価格などのご相談を承ります。土地探しのお手伝いや注文住宅建築の流れのご説明をご希望の場合には、お問い合せの際にお知らせください。不動産会社やファイナンシャルプランナーと協力して、お客様にとって最適なプランをご提案いたします。
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