地盤改良工事ってどれがいいの?

2014.11.28|

今回より、現場の状況をわかりやすくお伝えするために各現場ごとにご紹介していきたいと思います。合わせてHPもリュニューアル工事中ですので、更新までお待ち下さい。
そこで始めての紹介は山形市千歳に建築中のS様邸です。S様邸は10月末に地鎮祭を終えて11月よりいよいよ基礎工事着工!と思いきや地盤調査の結果まさかの改良判定(泣)
弊社でもこの近辺で何度か工事したことがあるのですが、今まで改良判定が出たことがない地域だったのでまさかと思いましたが、データが全て、地盤はほんとわかりません。改良判定が出た以上何もしない訳にはいかないので改良工事の見積を取ってみたのですが今回は3社より見積がきました。そこで金額含めどれがいいのとなったわけです。
一つ目は弊社でもなんどか行なったことがある柱状改良。基礎の下に穴を掘りセメントを注入して電柱のようなものを作っていきます。0.JPGこんな感じです。こちらは一般的に普及しているので金額が地盤改良の中では安いほうの扱いになるのですが、コンクリート杭なのでコンクリートが産廃扱いになり土地の評価額が減額になる。また工事も残土処分代がかかるなどのデメリットがあります。
二つ目は環境パイルS(木杭)、こちらは木杭を専用重機で地面に押し込んでいきます環境パイル.JPGまさかの木!?って感じで土の中に木杭を打ち込んだら腐ってしまうのではと思うのですがメーカーでは問題ないとのこと。木材ですが杭なので土地の評価は下がります。値段は柱状改良より若干割り高ですが残土処分が必要ないので場合によってはたいして変わらないかも。
三つ目は砕石パイル、こちらは柱状改良と同じ要領で穴を開けそこに天然石をいれます。砕石パイル.jpgこちらは天然石か使用しないので土壌汚染、水質汚染を起こしません。また砕石の為、杭工事のように残らないので土地の評価額も下がりませんが2つに比べると値段が高めです。
今回は弊社でも初めての取り組みで施工業者もなんとか使ってもらいたいとのことで、金額もだいぶ頑張ってくれたこともあり、S様には環境パイル(木杭)を選んでいただきました。
選んでもらってからにはすぐ工事!ということですぐ工事にかかります、今回は木杭が44本!4.JPGこちらの杭を専用重機で打ち込んでいきます。1.JPG
3.JPG
打ち込んだ後に高さを揃えてカット、先端にプレートを被せて完了です。6.JPG
7.JPG
残土が出ないので施工後もきれいですね。
今回は環境パイル(木杭)になりましたが深さによっては、浅い場合には表層改良、深い場合には鋼管杭など様々な工法があるのでどれが最良かは言い切れませんが、しっかり提案して決めてもらうようにします。とはいえ改良工事がないのが一番いいですけどね?
無事に改良工事が終わったので続いて基礎工事に取り掛かっていきます。

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